更新日:2026年4月|読了時間:約12分|対象:Claude/ChatGPTユーザー(非エンジニア向け)
「Claude Codeを使い始めたけど、AIが何を覚えているのかよくわからない」
「毎日作業しているのに、1週間前に何をやったか思い出せない」
「設定ファイルがどこに何個あるのか、把握できていない」
そんな悩みを抱えていませんか?
この記事では、Claude Code・Obsidian・OpenClawを組み合わせて、「AIが勝手に記憶・整理・振り返りをしてくれるナレッジシステム」を構築する方法を、非エンジニアでも再現できるようにステップで解説します。
実際にこのシステムを使うと、こんなことが自動で起きます。
朝PCを開く前に、その日のdaily noteがすでに完成している
「昨日何をしたか」をAIが自動でまとめてくれる
Claude Codeの設定ファイル86個・AIの記憶ファイル35個が、Obsidianで一目でわかる
iCloudを通じて、スマホからいつでも自分の業務ログを確認できる
そもそも何が問題なのか?「見えない記憶」問題
Claude Codeを使い込んでいくと、プロジェクトごとに設定ファイルや記憶ファイルが自動で増えていきます。具体的には以下のようなファイルが .claude/ フォルダの中に散在していきます。
ファイルの種類 | 役割 | 見えにくい理由 |
|---|---|---|
CLAUDE.md | プロジェクトごとのAIへの指示書 | 各プロジェクトフォルダに分散 |
Memoryファイル | AIが記憶した情報(あなたの好み・文脈) |
|
スキルファイル | AIが使えるツール・手順の定義 | ファイル名だけ見ても中身がわからない |
気づいたら以下の状態になっていた、という人は多いはずです。
174プロジェクト
86個のCLAUDE.md(設定ファイル)
35個のAI記憶ファイル
26個のスキルファイル
これらが全部 .claude/ フォルダに「見えない状態」で散在していたのです。何がどこにあるか把握できず、AIに何を教えているかも不明瞭。これでは宝の持ち腐れです。
システム全体の構成
<!-- FIGURE_1_PLACEHOLDER -->
上の図のように、このシステムは大きく3つのブロックで動いています。
左:
.claude/フォルダ(Claude Codeの隠し領域) — CLAUDE.md・Memory・Skillsなどが散在している場所中:Obsidian Vault(可視化された知識庫) — すべてのファイルを整理して見えるようにする場所
右:iPhone(外出先での確認) — iCloud同期でスマホからもアクセス
さらに下部のOpenClawが毎朝・毎夕に自動でdaily noteを生成します。
Before / After:このシステムで何が変わるか
<!-- FIGURE_2_PLACEHOLDER -->
左の「BEFORE」が日常の作業コストです。毎朝Slackを遡ったり、設定ファイルを探したり、議事録を手書きしたり——これらが全部「AFTER」のように自動化・可視化されます。
セットアップ:5ステップで完成
<!-- FIGURE_3_PLACEHOLDER -->
セットアップは上の図の通り5ステップです。順番に進めれば2〜3時間で完成します。
ステップ1:Obsidianをインストールしてフォルダを作る
Obsidian公式サイト からアプリをダウンロード・インストール
「新しいVaultを作成」を選択
保存先をiCloudのフォルダに設定(後でiPhone連携するため)
Macの場合:
/Users/ユーザー名/Library/Mobile Documents/iCloud~md~obsidian/Documents/このパスに新しいフォルダを作成して指定する
Vault内に以下のフォルダを手動で作成します
vault/
├── system/ ← CLAUDE.mdの中身が入る
├── skills/ ← スキル一覧
├── memory/ ← AIの記憶一覧
├── daily/ ← 朝夕の日報(自動生成)
├── meetings/ ← 議事録
├── clients/ ← 顧客ごとの情報蓄積
└── insights/ ← 気づきメモObsidianが初めての方へ: 起動すると左側にフォルダ一覧、右側にノートの内容が表示されます。基本操作はファイルをクリックして読む・書くだけです。マークダウン記法(
#で見出し、-で箇条書き)を少し覚えると快適になります。
ステップ2:Claude CodeのファイルをObsidianにミラーする
.claude/ フォルダの中身をObsidianのVaultに自動コピーする設定を行います。
Macの場合(ターミナルで実行):
bash
ln -s ~/.claude/projects ~/vault/system/projects
ln -s ~/.claude/memories ~/vault/memory/
ln -s ~/.claude/skills ~/vault/skills/コマンドが難しい場合: Claude Codeに以下のように頼むだけでOKです。
.claude/ フォルダにある全ての .md ファイルを、
~/vault/system/ フォルダに自動でコピーするスクリプトを
作成して。毎日朝8時に自動実行されるようにしてほしい。シンボリックリンクとは: ファイルのショートカットのようなものです。元のファイルを移動させずに、Obsidianからも同じファイルを見られるようにする仕組みです。
ステップ3:OpenClawで朝夕の日報を自動生成する
OpenClawはClaude Codeのタスクをスケジュール実行するツールです。これを使うとPCを閉じた状態でも、毎朝・毎夕にAIが自動で日報を作成してくれます。
インストール:
bash
npm install -g openclawスケジュール設定(crontab.json):
json
{
"tasks": [
{
"name": "morning-daily-note",
"schedule": "0 7 * * *",
"prompt": "昨日のSlack・Gmail・Googleカレンダーの内容を確認して、以下の形式で朝のdaily noteを作成し、vault/daily/YYYY-MM-DD-morning.md として保存してください。\n\n# 【朝のブリーフィング】YYYY年MM月DD日\n\n## 昨日の主な活動\n(Slack・Gmailから自動取得)\n\n## 今日の予定\n(Googleカレンダーから自動取得)\n\n## 今日注目すべきこと\n(昨日の活動をふまえたAIの提案)",
"mcp_servers": ["google-calendar", "gmail"],
"output_path": "vault/daily/"
},
{
"name": "evening-reflection",
"schedule": "0 19 * * *",
"prompt": "今日1日のSlack・Gmail・Claude Codeのセッション記録を確認して、夕方の振り返りノートを作成してください。完了したタスク・未完了のタスク・明日に持ち越す事項を整理してください。",
"mcp_servers": ["google-calendar", "gmail"],
"output_path": "vault/daily/"
}
]
}起動:
bash
openclaw start
0 7 * * *の意味: 毎日7時0分に実行、という意味です。数字を変えれば時刻を調整できます(例:0 8 * * *なら8時実行)。
ステップ4:Claude Codeのセッションを自動記録する
.claude/settings.json に以下を追加します。これだけで、Claude Codeが何かを実行するたびに自動でログが記録されます。
json
{
"hooks": {
"PostToolUse": [
{
"matcher": "*",
"hooks": [
{
"type": "command",
"command": "echo '$(date): ツール使用完了' >> ~/vault/daily/session-log.md",
"async": true
}
]
}
]
}
}
async: trueの意味: ログ記録をバックグラウンドで行い、Claude Codeの本来の作業を止めないようにする設定です。邪魔をせずにこっそり記録してくれます。
ステップ5:iPhoneで確認できるようにする
App StoreでObsidianをインストール
起動後「iCloudから開く」を選択
ステップ1で作成したVaultが自動で表示される
これで外出先のスマホから「今朝のAI生成日報」「昨日の業務ログ」「プロジェクトの設定」などをいつでも確認できます。
実際にどう使えるか:3つの具体的シーン
シーン1:月曜の朝、先週の作業を一瞬で把握する
従来: 「先週何やったっけ…」とSlackを遡り、メールを確認し、ファイルを開いて…に20〜30分。
このシステム導入後: 朝7時にはdaily noteが完成済み。Obsidianを開くと「先週の主な活動サマリー」「未完了タスク」「今週の優先事項」がすでにまとまっている。
markdown
# 【朝のブリーフィング】2026年4月8日(月)
## 先週の主な活動(AIまとめ)
- QuantsMarket:DBスキーマ設計を完了
- AiUseStore:士業記事3本を公開
- QUALI FIT大宮店:KPIシート更新
## 今日の予定
- 10:00 ビリーフ中野 契約打ち合わせ
- 14:00 grit&grind 定例MTG
## 今日注目すべきこと(AIの提案)
- 先週のQuantsMarket作業が途中のため、午前中に優先対応を推奨
- ビリーフ中野の契約は修繕費の条項確認が未完了シーン2:「あのプロジェクトにどんな指示をしていたか」を即検索
従来: どのCLAUDE.mdに何を書いたかは完全に記憶頼み。
このシステム導入後: Obsidianの検索(Cmd+Shift+F)で「QuantsMarket」と入力するだけで、そのプロジェクトのCLAUDE.mdの内容・過去の会話ログ・関連するメモが一覧で表示される。
シーン3:議事録が自動で顧客ページに蓄積される
会議の音声やメモをClaude Codeに渡すと、自動で議事録を生成してそれぞれの顧客フォルダに保存します。
meetings/2026-04-08-belief-nakano.md
↓ 自動で
clients/belief-nakano/meeting-log.md に追記半年後に「ビリーフ中野との契約交渉の経緯」を確認したいとき、顧客ページを開けばすべての議事録が時系列で蓄積されています。知識が「複利で増える」感覚です。
まとめ:セットアップチェックリスト
記事の内容を一覧にまとめます。上から順に進めれば完成します。
Obsidianをインストールし、iCloudにVaultを作成する
Vault内に
system/skills/memory/daily/meetings/clients/フォルダを作成.claude/フォルダの内容をObsidianにミラーするOpenClawをインストール(
npm install -g openclaw)朝7時・夕19時の日報生成タスクを設定する
PostToolUse hookでセッション自動記録を設定する
iPhoneにObsidianをインストールし、iCloudのVaultと接続する
Claude Codeを使い込んでいるほど、このシステムの恩恵は大きくなります。174プロジェクト・86個のCLAUDE.mdが「見えない状態」から「検索・管理できる状態」になるだけで、日々の作業効率は別次元になります。
まずはObsidianのインストールとVaultの作成だけでも試してみてください。「AIの記憶が見える」体験は、一度やると元には戻れません。
この記事はAiUseStore編集部が作成しました。情報は2026年4月時点のものです。各ツールのバージョンによって手順が異なる場合があります。
